今年も箱根駅伝予選会がおおいに盛り上がりましたね!
なかでも注目されたのが今井隆生(たかお)さんで、中学校の教師という異例の肩書きをもっています。
たしか箱根駅伝は大学生しか参加できないのに?ですよね。
そこで今回は、今井隆生さんが中学校教師でありながら、なぜ駅伝選手になったのか詳しく調査してみました。
他にも、今井隆生さんならではのエピソードや、駅伝以外のスポーツ経験についても紹介したいと思います。
この記事の内容
- 今井隆生(たかお)が中学校教師から駅伝選手に転向した理由は?
- 今井隆生(たかお)のエピソードは?
- 今井隆生(たかお)は駅伝以外のスポーツも経験あるの?
今井隆生(たかお)中学校教師から駅伝選手に転向?
なぜ、今井隆生さんは中学校教師から駅伝選手に転向したのでしょうか。
現在31歳の今井隆生さん、2年前まで埼玉県内の中学校で体育教師として働いていました。
その時に、教え子が不登校で悩んでいるのに、助けてあげられなかったという問題に直面。
心理学を学んで子どもたちの助けになりたい!大学生になって箱根駅伝を走りたい!
この2つの思いを胸に、30歳にしてもう一度大学生になることを決意します。
ここで利用したのが公務員が取得できる「自己啓発等休業制度」。
自発的に職務を離れて大学等における修学や国際貢献活動を行うことを希望する職員に対し、その身分を保有したまま職務に従事せず、これらの活動を行うことを認める制度です。
出典:人事院
つまり、教師として籍を置いたまま、大学に通えるという制度で、もちろんその間給料は支払われません。
大学の場合は2年間まで認められているので、今井隆生さんは大学3年生として、駿河台大に編入しました。
駿河台大を選んだ理由は、教師として働いていた中学校と同じ飯能市内にあるから。
そして、駿河台大の駅伝部監督である徳本一善さんと交流があったことも一つのきっかけとなりました。
高校時代に陸上をやっていた今井隆生さんですが、不完全燃焼だったため、ラストチャンスとして箱根駅伝に挑戦することに。
このような経緯で、今井隆生さんは中学校教師を休職し、遅咲きの駅伝選手となったのです。
今井隆生(たかお)のエピソード!
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ここからは今井隆夫さんの数々のエピソードを見ていきましょう。
今井隆生(たかお)のエピソード➀面倒見のいい兄貴分
オールドルーキーとして駅伝界でも注目されている今井隆生さん。
年上で教師ということもあり、同級生と言えどもみんな敬語を使うそうです。
今井隆生さんは中学校教師の実体験から、教職員試験や教育実習をひかえた学生にアドバイスしたりすることも。
仲間と一緒にふざけたりすることもありますが、誰よりも最後まで練習し、自分の姿勢を周りに示すように心がけているとのこと。
31歳という年齢の限界に挑戦することで、教師に戻った時により深みのある指導ができるのではないでしょうか。
今井隆生(たかお)のエピソード②かつての教え子と共に箱根駅伝を走る
彼との出会いから7年が経ちました。
私たち指導者は、教え子の将来を追うことはできません。
その中で、一人の生徒ではありますが、その子の20歳で立派に成長している姿を見れたことは本当に嬉しい。
まだまだ彼との関係は続きますが、永井が私と同じ30歳の時どんな人生を送っているのか楽しみです。 https://t.co/284IgYrIlm— 今井 隆生 (@T_MultiRunner) October 25, 2021
今井隆生さんのかつての教え子である永井竜二さんは、中学3年生の時に教わったそうです。
箱根駅伝予選会では今井隆生さんのタイムのほうが負けてしまいましたが、悔しい反面うれしい気持ちも。
かつての教え子と一緒に箱根駅伝に出るなんて、こんな貴重な体験する人は他にいないですよね!
チームメイトたちとは10歳以上年が離れていますが、切磋琢磨したことでチームに団結力がで生まれたのかもしれません。
今井隆生(たかお)のエピソード③予選会前日は緊張しすぎて
今井隆生さんにとって、今年が箱根駅伝に出場できる最後のチャンス。
緊張のあまり、前日はほとんど眠れなかったみたいですね。
スタートする前に握手をかわした監督の徳本一善さんの目が潤んでいるのを見て、気合が入りすぎてしまったという話も。
結局、1日目は本来の力を出せず、チームは10位になってしまいました。
箱根駅伝予選会 8位
箱根駅伝初出場本当に今日は仲間に助けてもらいました。
このチームに入れたこと、仲間と走れたことが僕の誇りです!!お正月、必ずリベンジします!!
このままじゃ終わりません!! pic.twitter.com/zpFjNDFfkz— 今井 隆生 (@T_MultiRunner) October 23, 2021
しかし、最終的にチームは8位となり、見事に駿河台大を箱根駅伝へと導きました。
2022年1月2日から始まる箱根駅伝が今から楽しみですね♪
今井隆生(たかお)の他のスポーツ経験は?
私の監督との出会いはこの山形の大会
たまたまそこに監督がいて話をしたのが今の始まりです。
懐かしくて探したら発見。当時はトライアスロンの実業団チーム“トーシンパートナーズ チームケンズ”というチームに所属させてもらっていました
トライアスロンの練習で、スイムが弱点でひたすら泳いでたな pic.twitter.com/ljJQcVGRC7— 今井 隆生 (@T_MultiRunner) October 26, 2021
今井隆生さんは中学校、高校時代は陸上をしていました。
転機が訪れたのは2008年の北京オリンピックで、井出樹里さんが日本人として初めてトライアスロンで5位入賞した姿を見たのがきっかけ。
日本体育大へ進学後は、本格的にトライアスロンの道へと進みました。
在学中は数々の大会で上位入賞をはたし、卒業後は『チームケンズ』に所属して、国内大会で優勝もしています。
駿河台大の監督の徳本一善さんとはこの頃に、とある大会で偶然出会ったみたいですね。
しかしその後、どれだけ練習しても結果がついてこず、プロの世界の厳しさを目の当たりにした今井隆生さん。
チームの飯島健二郎監督から『トライアスロンでは食べていけない』と言われたのを機に、教師の道へと方向転換しました。
臨時教員を経て、今井隆生さんは中学校の体育教師となったのです。
今井隆生(たかお)は中学校教師から駅伝選手に?エピソードも紹介!:まとめ
今井隆生さんが中学校教師から駅伝選手になったエピソードなど紹介しましたが、いかがでしたか?
悩んでいる教え子を心理的にサポートできるように大学で学び直したい、箱根駅伝に出場したい!
この2つの夢を叶えるために、今井隆生さんは中学校教師から駅伝選手になりました。
かつて陸上をしていた今井隆生さんは、その後トライアスロンの選手になり、果たせなかった夢を叶えるために駅伝選手として戻ってきたのです。
年齢というハンディを抱えながらも、自らの力で夢を叶えた今井隆生さんの生き様はとてもかっこいいですよね。
来年には大学を卒業して教師に戻るとのことなので、この経験を活かして、きっと素晴らしい先生になることでしょう。